2010年10月1日金曜日

Olympus_lens_film camera

OlympusペンEE3
1985年頃新品で購入
1973年から作られたモデルの最終型
1959から発売され始めたOlympusペン ハーフサイズカメラシリーズのうち最後まで残った
モデルです。
ハーフサイズカメラは60年代に誰でも買えるカメラを目標に作ったそうです。
当時高価なフィルムの1コマを普通のカメラの半分に仕切り、つまり倍の枚数を撮れるように
したカメラです。
¥6,000で買えるカメラを目標に、作ったらしいです。
当時の大卒初任給位じゃないでしょうか。
このカメラ、中学校の修学旅行に持ってきてる子を見受けたの覚えてます。
当然お父さんのカメラ。
貰い下げかな、モダンなオトオサンは既にキャノネットかフジカか。
何だか解らないダイヤルは合わせてるかどうか怪しかったけど、暗すぎるとシャッターを押せ
ない様になってます。
レンズの周りのイクラみたいなツブツブのとこの仕掛けが何でもやってくれる。
ソレノイドっていうんですか、子供の頃こういうイクラみたいなの付いた露出計バラしてみた
けど、ワケ解らず水に浸けてみたのは何故だろう。
フィルム感度、ストロボ撮影での距離、露出、それぞれ合わせる処有って、まあどれか合わせ
ておけば良かった。
簡単なのは使うフィルム感度にダイヤル合わせて他は何も触らない事。
って触るとこ無い。
ピントは固定だから、只シャッター押すだけ。
☆要はオトオサンから渡されたら、後はそのままひたすらシャッター押せば良かった。
バシバシシャッター押して、36枚撮りフイルムだったら倍の72枚撮れる。
その枚数を全部現像焼付したら結構な値段になりました。
モノクロ主流だったから特別な旅行だったら許してくれたでしょう。
通常は撮り切れなくて同じフィルムが1年位カメラの中に有り、正月から次の正月まで1本のフ
ィルムって、ワケわからん状況になったのが常でした。
何故かシャッター押すのを惜しむ。
ポーズ取らないショットは無い。
まさかの街角スナップなんか撮ると失敗作だと思われる。
ぷらり散歩写真なんてゼイタクはプロのなせる業だと思った。
の、理由で無駄に写真は撮らなかったわけね。
これを買ったワケはお値打ちだと思ったから、確か1万円位。
オートフォーカス一眼レフも、ソロソロ発売の時期にこのカメラを買う人はまず居なかった様
です。
私自身は既にコンタックスの世界に陥ってドツボにはまってた時期です。
昔の貴重品が、オモチャの様な値段で買えるのが気持よかった。
今で云う大人買いの快感。
昔必死で買ったオトオサン達へのボートクですよね。
そーいえば馴染みのカメラのさくらやの人に「何故こんなの買うの?」って言われました。
コレそれなりに良く出来てますが流石に高級感は有りません。
金属製ですが、弁当箱の様にパコパコします。
フレームが太いらしく、それなりに重いです。
ボディーは全部金属で、lensはガラスです。
レンズは大変優秀で、テッサータイプ ドイツ設計ツアイスlensのコピーですね。
つい最近までこのドイツ設計レンズのコピーがゴロゴロしてました。
これで本気になって画作りするのは結構楽しかったです。
同じコンタックスカメラ仲間にコレで撮った作を(出来のいいのだけ)見せびらかして、発売
中止で買えないのを教えて悔しがらせて喜んだりしてました。
趣味人は、このように無為な事をするわけですね。
又使って遊ぶにはちょっと勇気が要ります。
film cameraはリスクがデカいんです。
撮った写真の9割以上が失敗作に違いなく、足しか映ってないとか、真っ暗とか、あるワケで
すね。
それの全部にモレなくお金かかるわけです。
デジカメって一度買ったら後は只みたいなもんですから、よっぽど酔狂な方じゃないとクラシ
ックカメラを常用しづらいですね。

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