2010年11月6日土曜日

PENTAX_LX_film

このPENTAX LXというカメラは、18歳の時から使っているカメラです。
つまり、もうすぐ18年か。。。
おっと。数えるんじゃなかったかもしれません(笑)
当時は、デジタルカメラは開発途上であり、主力はもちろんfilm
filmは簡単にいえば、小さな粒の集まりで画像が形成されます。
光に当たると反応する粒(塩化銀)が塗られており、撮影後に化学反応を起こすことで像が現
れました。
種類も当時は、低感度(たくさんの光をフィルムに当てないと画像が生成されない)だけど、
画質がよいもの。
反対に、高感度だけど、画質が劣るもの(粒が目立つためザラザラした印象になった)、色鮮
やかになるもの、渋い発色をするものなど、
用途によって、使い分けることが出来ました。filmにISOと書かれているの見たことがある方
は、たくさんいらっしゃると思いますが、ISO100とかISO800というのが、この感度を表すもの
です。
廃墟やダムなどが流行った時は、あえて粒状感の出やすい高感度フィルムを使って、おどろお
どろしい感じを表現した方も多くいたと思います。
現在のデジタルカメラもこの考え方が受け継がれており、感度を調整することでノイズの量が
増えたり減ったりするわけです。
写真のLX(これは、メーカーの創立60周年という意味で、アラビア数字で60=LXというわけで
す)は、1980年から2001年まで販売されたロングセラーモデルで、プロ向けに開発されたもの
でした。特に、堅牢性の高さが、官公庁の現場(想像ですが、鑑識とか?)では、ずいぶん信
頼されたとか。また、氷点下20度の環境でも動作し、各部がパッキンで包まれているため、防
塵防滴機能も高いカメラでした。森島も漁船の上で、撮影中に潮を思いっきりかぶったことが
あったのですが、全く問題なかったことを覚えています。
また、小型で軽くバックの中で場所をとらないことも、ロケが多かった身としては、有り難く
重宝しました。
ところで、このカメラのもう一つの特徴は、豊富に用意されたカスタマイズパーツ。
指の形に合わせて、ユーザーが自由に削ってつくることが出来るグリップ(写真の茶色い部分
)や、巻き上げレバーをスッキリしたものに交換できたり、視認性をあげるため、カラーで色
分けされたダイヤルなどが用意されました。
また、本体裏側に名前を刻印してもらうことが可能で、まさに、メカ好き男子の論理をド・ス
トライクでカタチにしたようなカメラだったのです。
仕事のカメラというと、スペックの華やかさも楽しいところですが、実際には、よく手に馴染
み、壊れないことが第一条件。
もっとも、自然故障はなかったのですが、このLXは、自分自身が転んで地面にぶつけてしまい
、なんども入院した経緯があります。
もちろん、その都度サービスセンターに泣きつき、現状、精度も含めて問題ないのですが、
そろそろ、部品も払底してくる頃なので、最後の分解調整のチャンスとなりそうです。
それから、たった今になって気がついたのですが、フィルムカメラの良いところは、一生もの
であるということ。
また、メーカーが修理対応しなくても、交換部品が必要なければ、メインテナンスを引き受け
てくれるお店もあり、フィルム写真の風合いはまだまだ楽しめるといったところでしょう。
PENTAXはフィルムカメラの生産は終了しましたが、まだ、製造しているメーカーもあります。
#ただし、気軽に誰かにオリジナルを見せられないというジレンマはありますね(笑)
なお、予定している写真展で、フィルム写真も展示します。
デジタルプリントと並べたときに、どう感じるか、楽しみにしているところでもあります。

2010年11月4日木曜日

PENTAX_SP_SMC TAKUMAR

最近、知人の実家の片付けを仕事が終わった後に手伝っている。
毎日じゃないけど結構キツイ(笑)
そんな自分のテンションをあげる出来事が!!
銀塩一眼レフが出て来ちゃいました!
必ずと言って良いほど出てくるんですよね~カメラが。
そして今回は上物・・・ASAHI PENTAX SPOTMATIC SP!!
もちろん知人に断ってゲットです。
調べてみると1964年の発売。
しかしそのcameraはつい2~3年前の物のようなきれいな状態で、finderもクリア。
レンズ(SMC TAKUMAR 55mm F1.8)も多少の埃程度でカビやクモリも無さそう。
film室もモルトプレーンの劣化のみでシャッター幕も超きれい!
シャッタースピードも問題なし(たぶん)
レンズが外れないと思ったらスクリューマウントでした(笑)
ただ自分にとって重大な問題が・・・露出計用電池室の蓋が腐食、固着してる・・・。
電池も液漏れしているみたいだし、以前にも開けようとしてナメた痕跡が・・・。
これだけきれいな個体なので専門業者に頼んで、修理して貰おうかと考え中です。
良い業者がいないかな??
PENTAX SPの衣替え(笑)続けていこうと思います。
お次はcamera case。
PENTAX製の本革製。ところどころスレてブラックの表地からベージュの地肌が見えてしまって
いました。
そこで用いたのが「染めQ」。まるで染めたように塗れるスプレーです。伸縮性・隠蔽力があ
るのがGood。
金属部をマスキングして、全体を染めQでスプレー。何度も塗るのがコツのようです。
そして全体に皮革用のトップコートを刷毛で塗りました。
その後、ペンタックスマークの金メッキがはがれた部分に、メタルプライマーを塗って、クレ
オスのゴールドを塗りました。
これで完成。遠目からは新品のケースにしか見えません。
本革製だから、触っていて気持ちがいい。

2010年11月3日水曜日

Nikon_Minolta_camera

中古のカメラを買いました。
Nikon F3はカメラ・写真趣味と深い関わりがあり、この趣味の始まりを決定づけたと云って
もいいカメラです。
フォトキナで、Minolta α-9の発表を目のあたりにしてcameraや写真に興味を持ち、たまに
兄のお下がりのMinolta α-303Siで写真を撮るようになりました。
最初はただ単にシャッターを切っていただけだったのですが、やがて山登りにカメラを持ち出
すようになったのを見て、「山で写真を撮るなら、そろそろ自分のカメラを持ったらどうだ?
 ニコンNew FM2-Tみたいなチタン bodyのマニュアル機がいいと思うよ。」と、兄が
薦めてくれました。
 
カタログを眺める内に気になり出しcamera屋さんに行って実機を手にとってみました。 特別
な感動はありませんでしたが「うん、悪くないな。」と、それなりに納得ができました。 そ
れから隣に置いてあったNikon F3を何気なく手にとってみたのです。 塗装が所々ハゲチョ
ロになったそのNikon F3を「くたびれてるなぁ…。」と、苦笑混じりに持った手にはしかし
、筆舌尽くし難い未知の感触が伝わってきました。
 
金属ボディの質感と温度、最高機種ならではの重量感と滑るようになめらかな巻き上げレバー
の作動感。 そして手に合わせて作られたかのようなフィット感…。
ニコンF3に圧倒されてしまい、有力候補だったニコンNew FM2-Tへの購入意欲が揺
らいだほどでした。 同時にこの時、「機種は何にせよ、自分のカメラを手に入れてもっと写
真を撮りたい!」という気持ちも芽生えたのです。
 
結局、予算や身の程を考えて数ヶ月後にニコンNew FM2-Tを購入して、マニュアル機
デビューを果たしたのでしたが、「いつの日にかあのニコンF3の感触を手に入れたい…。」
という想いはその後も消えることはありませんでした。

Nikon_F2_film camera

昨日久々にカメラを触りました
最近のデジ1(デジタル1眼)ではなく、ガチャガチャッと言われる
film cameraの旧機なんです。
趣味っとまでは、言い切れないですが、好きな時に触るそんな感じです!
ある人を通して、カメラに興味を持ち、触れることができました。
感謝!
少しやってみると、意外と楽しいんです!
スポーツしかできなかった私ですが、文系の趣味も良いなと思いました
なんといっても魅力は『質感』・『撮ったって感覚』・『現像までの楽しみ』
ですかね~~。
Nikonのデジ1などと見比べても、色の深みみたいなのが
私ですら、感じることができます。
あと、人の顔を撮ると『肌感』が圧倒的に違う
今は父から譲り受けた、Nikonの名器『F2』をたまにぶら下げてます
父からも色々教えて頂き、カメラはな。。。。。。。。
ってな感じで、大好きな方は熱いみたいですね
熱血過ぎるぐらい、あつい
私は風景よりも、人の『顔』が好きかな
人の顔は凄い、一瞬一瞬違うし、同じ顔ができないし。
そんなこと考えながら、カメラ片手にニヤッニヤッしました笑
でもわかる方多いですよね~。
義父から頂いたNikon F2フォトミック。
数十年の眠りから目覚め、今ここに。

うちの奥さんの幼少時代をのぞいたファインダーで、今度はその子供を。
このカメラは、当時のまんま時間が止まっている。
タイムスリップってこういうことかも。

シャッターもばっちり切れるし、汚れも無い。
ただ、やはり数十年眠っていたので、リフレッシュさせてあげないと。
オーバーホールに出してから動かしてみよう。

レンズもほぼきれい!

こっちも
こいつは次の代に受け継げる家宝だな。
息子もカメラに興味持ってるみたいだし。
帰って来るのが楽しみ。

2010年11月1日月曜日

OLYMPUS PEN_harf size camera

OLYMPUS PEN EE3
1985年頃新品で購入
1973年から作られたモデルの最終型
1959から発売され始めたOLYMPUS PEN harf size cameraシリーズのうち最後まで残ったモデ
ルです。
harf size cameraは60年代に誰でも買えるカメラを目標に作ったそうです。
¥6,000で買えるカメラを,当時の大卒初任給位じゃないでしょうか。
ハーフサイズカメラのイワレは当時まだ高価なフィルム1コマの長さを普通の半分に仕切り、
つまり倍の枚数を撮れるようにした事に由来します。
このカメラの初期シリーズOLYMPUS PEN S、中学校の修学旅行に持ってきてる子を見受けたの
覚えてます。
当然お父さんのカメラ。
貰い下げかな、モダンなオトオサンは既にキャノネットかフジカか。
何だか解らないダイヤルは合わせてるかどうか怪しかったけど、暗すぎるとシャッターを押せ
ない様になってます。
レンズの周りのイクラみたいなツブツブのとこの仕掛けが何でもやってくれる。
ソレノイドっていうんですか、子供の頃こういうイクラみたいなの付いた露出計バラしてみた
けど、ワケ解らず水に浸けてみたのは何故だろう。
フィルム感度、ストロボ撮影での距離、露出、それぞれ合わせる処有って、まあどれか合わせ
ておけば良かった。
簡単なのは使うフィルム感度にダイヤル合わせて他は何も触らない事。
って触るとこ無い。
ピントは固定だから、只シャッター押すだけ。
☆要はオトオサンから渡されたら、後はそのままひたすらシャッター押せば良かった。
バシバシシャッター押して、36枚撮りフイルムだったら倍の72枚撮れる。
その枚数を全部現像焼付したら結構な値段になりました。
モノクロ主流だったから特別な旅行だったら許してくれたでしょう。
通常は撮り切れなくて同じフィルムが1年位カメラの中に有り、正月から次の正月まで1本のフ
ィルムって、ワケわからん状況になったのが常でした。
何故かシャッター押すのを惜しむ。
ポーズ取らないショットは無い。
まさかの街角スナップなんか撮ると失敗作だと思われる。
ぷらり散歩写真なんてゼイタクはプロのなせる業だと思った。
の、理由で無駄に写真は撮らなかったわけね。
これを買ったワケはお値打ちだと思ったから、確か1万円位。
オートフォーカス一眼レフも、ソロソロ発売の時期にこのカメラを買う人はまず居なかった様
です。
私自身は既にコンタックスの世界に陥ってドツボにはまってた時期です。
昔の貴重品が、オモチャの様な値段で買えるのが気持よかった。
今で云う大人買いの快感。
昔必死で買ったオトオサン達へのボートクですよね。
そーいえば馴染みのカメラのさくらやの人に「何故こんなの買うの?」って言われました。
コレそれなりに良く出来てますが流石に高級感は有りません。
金属製ですが、弁当箱の様にパコパコします。
フレームが太いらしく、それなりに重いです。
ボディーは全部金属で、レンズはガラスです。
レンズは大変優秀で、テッサータイプ ドイツ設計ツアイスレンズのコピーですね。
つい最近までこのドイツ設計レンズのコピーがゴロゴロしてました。
これで本気になって画作りするのは結構楽しかったです。
同じコンタックスカメラ仲間にコレで撮った作を(出来のいいのだけ)見せびらかして、発売
中止で買えないのを教えて悔しがらせて喜んだりしてました。
趣味人は、このように無為な事をするわけですね。
又使って遊ぶにはちょっと勇気が要ります。
フィルムカメラはリスクがデカいんです。
撮った写真の9割以上が失敗作に違いなく、足しか映ってないとか、真っ暗とか、あるワケで
すね。
それの全部にモレなくお金かかるわけです。
デジカメって一度買ったら後は只みたいなもんですから、よっぽど酔狂な方じゃないとクラシ
ックカメラを常用しづらいですね。