2010年10月22日金曜日

OLYMPUS_OM-3_ZUIKO

これが愛用のOLYMPUS OM-3、1984年発表のモデル。学生時代に購入した。写真はカメラ本
体にOMZUIKOレンズ40ミリF2とワインダー2を装着した図である。素晴らしい堅牢性
と電池無しでもシャッターが切れる完全メカニカル、測光はスポット式で細かい光の調子まで
検知できる。いわばプロ仕様の通好みのカメラだ。私はカメラの腕は大したことはないが、へ
そ曲りで流行のカメラを買う気にはならなかった。
 この翌年には最初のオートフォーカス一眼レフ「ミノルタα7000」(現在のデジカメで
は当たり前)が発表されるわけだから、このカメラはいわば時代から逆行するスタイルである
。何しろ、焦点・絞り・シャッタースピード、全て手動で操作するわけだから。
 
 因みにOMZUIKOレンズ40ミリF2は超薄型レンズで、しかも望遠的写真から広角的写
真まで撮れてF2と明るいレンズ、私には50ミリ標準レンズよりも使い勝手が良かった。ま
たワインダーは本来フィルムの自動巻き上げだけなのだが、このワインダー2は秒2コマ半の
モータードライブにもなる。
 
 私はこのOM-3以外にもOM-1やOM-2を持っていた。OM-1は3の古いバージョン、O
M-2は電子シャッターバージョンである。焦点は手で合わさなければならないが、絞りとシ
ャッタースピードはカメラ任せにできる
これが私が保有するOMシステムのレンズ群。後列左からレフレックス500ミリF8、20
0ミリF5。テレコンバーター、前列左から50ミリF1.8、40ミリF2、28ミリF2
.8。
ファインダーの不具合があった愛機、OLYMPUS OM-3のその後。市内にあるしにせのカメラ修
理店では、電話で機種を告げたところ「メーカーが部品を製造中止したので、修理は扱ってい
ない」と言われ、途方に暮れていた。
ネットで探したところ、長野県でカメラ修理を専門にやっている「ちゅうぶるカメラサービス
」を見つけた。個人でやっている方だが、全国から依頼があり腕は確かなようだ。いちるの望
みにかけることにし、カメラを送って見積もりをしてもらう。
見積もりによると、ファインダー不良、モルト交換、スピード露出の精度不良、各部分解清掃
、点検調整-といった結果。いままで問い合わせた店では「修理不能」と診断されてきただけ
に、即メンテナンスを依頼した。
ほぼベストな状態で直った。前職で苦楽をともにしたカメラ。デジタル全盛の時代になってし
まったが、これからも大切に使い続けていきたい。それには、古いカメラもよみがえらせてく
れる街の“修理屋さん”の存在は貴重だ。

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