2010年10月13日水曜日

Leica_lens_film camera

カメラとしては“別格”の座に位置すると言っても過言ではない『Leica』シリーズ。フィル
ム機はその緻密でいて丈夫な機体ゆえ、「孫の代まで使い続けられるクオリティ」と賞賛され
ています。
『M型 Leica』、または『Leica M』シリーズはそもそも、1913年に作られた『ウル・ライカ』
と呼ばれるプロトタイプ『バルナック型ライカ』を祖とした派生。ちなみに『バルナック型ラ
イカ』は当初、映画版シネフィルムを流用するアイデアを元に設計され、35mm版カメラの原点
になったとも言われています。
他にも一眼レフである『R型ライカ』なども存在しますが、象徴的な存在として語られること
が多いのは、やはり『M型ライカ』ではないでしょうか。『M型ライカ』の特徴は“レンジファ
インダー”と呼ばれる機構。
一眼レフカメラの場合、レンズから入った光が直接、ミラーボックスを経由してファインダー
、そして私たちの眼に届きます。レンジファインダーの場合、lensではなくファインダー窓と
呼ばれる部分から光が入るため、ミラーボックスが不要となります。そのため、コンパクトで
軽量なボディの実現が可能になっています。
またレンジファインダーの場合、lensに左右されない明るく鮮明なフレーム像であるため、手
動でも正確なピント合わせができる点で重宝されています。反面、レンズによる絞りやボケの
違いがファインダー越しに確認ができない、望遠レンズだと精度が落ちるなどの弱点があるよ
うですがそのデメリットも補って余りあるメリットであると評価されています。
さて、今回の『ライカM9(Leica M9)』は、その名の通り『M型ライカ』の最新モデル。レン
ジファインダー搭載はもちろんですが、フルサイズCCDセンサを搭載したデジタルカメラであ
るという点が大きな特徴となっています。更に36mm×24mmのフルサイズで撮影できるデジタル
カメラとしては、世界最小。センサ部分は、これまでどおりコダック社との共同開発と言われ
ています。
film cameraでは、フィルムの交換時につまみを回しベースプレートを取り外しますが、『ラ
イカM9』ではバッテリーやSDメモリ交換時にベースプレートを外します。バッテリーは専用の
リチウムイオン電池で、公称電圧3.7V、1900mAhの容量です。

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