2010年9月25日土曜日

camera_shutter_lens

このcameraはリコーS-3と云う50年以上前のcameraです。
shutterは切れるがヘリコイドが固着して全く動かないので、ピントが合わせられないと言う
cameraを入手しました。lensも曇っていました。鏡胴をボデイから外す迄は順調に作業が進ん
だのですが。
取り出した鏡胴から、まずshutterと絞り部分を取り外し、グリスが固まってしまったヘリコ
イドをシンナーに浸けるのです。まあ10分も浸けて置くと、グリスが溶けてヘリコイドが動
く様になります。
失敗はそれからでした。ヘリコイドのネジを全て外してしまうと、組み立て時にネジ山一つ狂
うと、全くピントも出ないし、組み立てられません。その事をよく知っていながら、もうチョ
ットネジ山が出るとグリスの入れ替えが楽だと、慾を出したために、ネジを廻し切って外した
しまったのです。
慌てて同じ位置のネジ山に、ヘリコイド部分を入れようとしましたが、もうダメでした。
まず、同じ位置のネジ山には入りません。
それから、ネジ山に入れる努力をすること約7~8時間もかかりました。
ネジ山をヤスリで削り、ネジは入りやすくするのです。ネジの入る所は約10ヶ所程度ありま
すので、何処に入った時が正解かを、順に探るのです。一か所入れては組み立て、ピント確認
をすると違っているのが判ります。又分解してネジの入る位置を替えては組み立てピントを見
るの繰り返しです。
そうこうしている間に、shutterも不調を来し、巻き上げが出来なくなってしまいました。
Bにして開放にしたままでしかピントの確認が出来ません。
今度はこの巻き上げの伝導装置の修正です。あちらを進めようと思うと、こちらが不都合を起
こすなどを繰り返して、昨日午後から始まった作業が、今日午後2時ごろに終了しました。
結果はファインダーの二重像が不良のままで連動距離計が使えませんが、まあ目測での撮影に
なりました。
それとファインダーも掃除したのですが、あまり綺麗になりませんでした.
それ以外は完璧に修理できました。

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